「戦後80年とわたし」熊本スタディツアー2日目
熊本スタディツアー2日目は
水俣市での水俣病に関するフィールドワークでした。
水俣市で迎えた朝。
早くから、何人かの子どもたちはお散歩をして朝活。
街の様子など、自分で学びを見つけてきます。
まさに朝飯前です。
2日目は相思社さんの案内で水俣市をフィールドワークしました。
午前中はエコパーク、茂道の漁港、百間排水溝を回ります。
まさに海と空のはざまで、
何が起こったのかを感じながら子どもたちは学びを深めます。
相思社さんの考証館に移動して
水俣病が起こった原因、その後の運動や訴訟、差別の構造などを学んでいきます。
生徒たちは事前にオンラインの講演で聴いた場所を直接訪れ、
疑問に思ったことを聴いたり、さらに学びを深めたりしていきます。
午後には市立資料館、情報センターをまわり、
水俣病の患者である坂本しのぶさん、
および谷由布さんから講話をしていただきました。
坂本さんの小学校時代のときのこと、
ベトちゃんドクちゃんとの邂逅、
お母さんとのことなど様々なことを話していただきました。
夕方には海岸散策と釣りをしました。
釣った魚を夕飯に食べようとしていたのですが、
釣果は3匹でした。
しかしたくさんの魚影をみたり、磯の香りを感じたりして
豊かな海の一端と厳しい海の一端を感じていたようでした。
海は見るためだけの場所ではなく、
人々の生活の糧であり、
命をはぐくむ場所であったことを身をもって体験して感じました。
この豊かな海に流されたメチル水銀が海を汚染し、
魚や猫、カラス、そして人に多くの被害が出ました。
様々な立場や考え方が複雑に乱反射しあう水俣で、
自分たちは何を学んできたのか。
いよいよ明日でツアーも終わり。今夜は相思社さんに宿泊します。
生徒たちは遅くまで、今日感じたことをまとめていました。
明日はお互いにツアー全体を通して学んだこと・考えたことを伝え合う感想交流です。
その後埼玉へと帰路につきます。
「戦後80年とわたし」担当:内田








