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8月, 2025の投稿を表示しています

ワールドピースラボ(WPL)長崎スタディツアー3日目

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2025.8.9   80年前の1945年8月9日11時2分に長崎市に原爆が投下されました。 今日は毎年開催される平和祈念式典に参列させていただきました。   早朝はすごい豪雨でしたが開始の時間には雨もあがり、無事に式典が進行していきます。 運営スタッフの皆さんの臨機応変な対応に救われました。パンフレットやお水におしぼりの配布など、本当にありがとうございます。 式典が始まる待ち時間には旅でインプットした事を整理する時間にあてていました。 原爆のこと、被害にあわれた人々のこと、現在の安全保障のことなど、話していました。 式典中は、市長、県知事、総理大臣、国連事務総長の言葉を相対化しながら聞き入っているようでした。   式典後、午後は自由時間をとりました。 参加者各々が関心のある場所を訪ねます。   ここでは、長崎原爆死没者追悼平和記念館の場面を。 この場所は、原爆によって亡くなった方々の慰霊碑があり、個人情報がデジタル端末で閲覧できます。 日常は静かに「祈る」場所ですが、年に一回8月9日のみ慰霊の場で対話をするイベントが開催されています。   今回出会ったのは長崎市を中心に朗読活動している「永遠の会」の方々。 永井隆の娘が書いた手記の一節を朗読していただきました。 その後は、会員の方の想いを話していただきたり、学びに来た参加者たちの問いを丁寧に答えていただいました。 2、3時間も対話をした参加者もいて、時間をとっていただき本当にありがとうございます。 今後もこのご縁を大切にしていきますね。 宿に戻ってからはいつものように振り返りを。 それぞれがどんな場所に行って何を考えたのか共有していました。   明日は最終日、どんな予期せぬ学びが待っているのでしょうか。 楽しみです。 高校選択講座「ワールドピースラボ 」 担当渡部 

ワールドピースラボ(WPL)長崎スタディツアー2日目

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  2025.8.8 長崎スタディツアー2日目は午前中に長崎原爆資料館を見学しました。 戦後80年の年、8月9日の前日ということもあり、多くの方が来館して原爆に関する展示を見ていました。 海外からも多くの人が来日しており、日本の外側からの視点でその被害の様子をどういった気持ちで見ているのだろう? 参加者たちからはそんな言葉がありました。 展示内容には原爆が製造され投下された背景が書かれています。 授業では触れていましたが、詳細に記された資料を時間をかけて見ていました。   午後は長崎平和公園近くにある活水高校に移動し、全国高校生平和集会に参加しました。 活水高校は、80年前の原爆により校舎が被爆した場所でもあります。 分科会ではグループに分かれて他校の高校生たちと「核兵器の廃絶」や「核の脅威をどのように語り継ぐか」をテーマに意見交換しました。 最後に集合写真を撮って、活水高校を後にしました。 ホテルに戻ると今日の振り返り。一人ひとりが感想を述べます。 1日目よりもそれぞれの語る言葉が増え、体験したことの感情を吐露する場面が多くありました。 とても濃厚な時間。夜遅くまで話し合う人たちもいて、長い1日を過ごしていました。 高校選択講座「ワールドピースラボ」 担当渡部

みんな、逆さま。逆さまになると分からなくなる。

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 夏休み明け間近の多目的ホールにて。 みんなが逆さまに正座をしています。 珍しい風景ですが、 実はこちら、 教職員の研究会の様子です。 体育科の皆さんより、 中・高合わせて6年間の カリキュラムやその授業に込める願いなど 実践報告がありました。 自分のカラダと対話して 重心の移動を気にしてみると ふわっと カラダが浮く瞬間が訪れます。 聴けばきくほど、やってみたくなりますが 逆さまになる手前の、 前転をやってみたわけですが……。 自分のカラダがピンとくるには もう少しじっくり付き合う時間が必要だ、 ということがわかりました。 (個人の感想です!) 夏の研究会ではほかにも、 講師をお招きして ・教育DXについて ・防災について 学びました。 研究会のあとは 各クラスの点検をして、おしまい。 もうすぐ始業です。 広報部

実りの秋に向かって。

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暑いながらも、 ふと、涼しい空気が一瞬流れてきたり。 夜になると、 リーリーリーーー とアオマツムシが いつの間にか鳴いていたり。 今年の秋はどうなんだろう? そんなことも気になる時期。 実りの秋に向かって、 木々は? オニグルミの実。 たわわ。 こちらは カキの実。 あれれ、もう橙っぽいのもあるよ。 雨も全く降らないし、 こんな不順な天候だったので どうなのかと思ったけど、 ちゃんと実をつけているものなんですね。 一安心。 広報部

「戦後80年とわたし」熊本スタディツアー最終日

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昨晩の生徒たちは、遅くまで大切な時間を過ごしたようです。 自分の見た景色や感じたことを一生懸命写す生徒、 何人かで集まって語り合ったり、 教員に相談したりしている生徒。 夜も更けて日付が変わっても語り明かした時間もまた 大切な成長の糧となっているのでしょう。 それぞれに学んだことを消化したり、 考えたり、体を休めたりする、そんな夜を過ごしました。 夜が明け、いよいよ水俣を後にします。 その前に、もうひと踏ん張り。 自分達の学んできたこと、感じたことをまとめ、考え、 それを仲間に伝え合う感想交流の時間です。 自由の森学園での学びは授業をともにつくること。 スタディツアーでの学びもまた、 現地で出会った方たち・現地の風景との出会いだけではなくて、 講座の仲間たちとともにつくりあげるものでもあります。 一人で来るツアーとの違いは、 ともにツアーをつくることが出来る仲間がいること。 かけがえのない時間に感謝しつつ、感想交流です。 エコパークのメチル水銀。 埋め立てられた場所の耐久性はあと40年ほど、 という話から、 再び同じことが繰り返されてしまうのではないか 忘れずに工事をして埋め立て続けていくことが必要になるということ そしてだからこそ 「水俣病は終わっていない」ともいえるのではないか、 という感想が寄せられました。 資料館での資料の展示のされ方、見せられ方、 そしてそこにどれほど行政が入っているのかといった 広島や長崎などの戦争資料館と比較した視点からの感想、 胎児性水俣病患者の坂本さんのお話や 様々な当事者や支援者の方たちの言葉に 資料館で触れた所からひろがるイメージや発見、驚きなど。 初日の学びの中であったアジア太平洋戦争。 その時チッソは朝鮮半島に進出し、 軍とも結びつきながら大企業へと成長していきます。 植民地での支配を通した大企業への成長は 終戦とともに終わったはずなのに、 戦後、水俣の地で繰り返されてしまった。 なぜ終戦を経ても変わらなかったのか? ある生徒の問いです。 戦時中と戦後が結びつきながら、 それぞれの中での感想という名の物語になっていきます。 前日に、坂本さんが最後におっしゃっていた 「戦争を繰り返してほしくない」という言葉が ふいに頭をよぎります。 互いに感想を伝え合う時間はあっという間に終わり、 いよいよ埼玉へと帰ります。 美しい海、美しい...

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