自由の森学園中学校修学旅行2022報告会

終業の会の日、


自由の森学園中学校修学旅行2022

の報告会がありました。



そう、あの

「  とても胸が熱くなる感動の空間 」です。






中学校の修学旅行は、

だいたい、いつも7月の最初の週に

4泊5日で

沖縄本島に出かけます。



そして、

前半の3日は

自分たちがどんな旅にしたいか?

を考えてつくった3コースに別れて、

クラスばらばらのメンバーで旅をつくります。


旅づくりは、

2年生の後期から、

約半年をかけて、

ひとつひとつ丁寧につくりあげます。



なので、

毎年、行く場所が違うのです。


また、

どんな旅にしたいか?は、

集まったメンバーで決めるので、


場所や、お世話になる方が同じでも、

旅の様子は異なってきます。



なので、

毎回、

新しいコースをつくっているのです。



さて、今年はどんなコースだったかというと、



民泊をして、沖縄の文化、ひとに触れる

「 文化コース 」。伊是名島。





沖縄の海と自然を満喫する、

「 海コース 」。座間味島。



そして、

沖縄の自然とともに、

知恵を使って生活をつくる

「 自然コース 」。名護市じんぶん学校。


でした。




報告会は、

どのコースも

こんなことをやって来たよ!





に加え、

どんな出会いがあったのか、

どんな事を感じたのか、

どんな気づきかあったのか、

どんな変化があったのか、

どんな学びがあったのか。

など、




そこに身を置いて

自分の中に起きたことを

丁寧な言葉で

中学2年生に報告をしていました。





そして

修学旅行の後半のコース。


沖縄中南部の戦跡を中心にめぐる、

平和学習です。




平和学習も、

様々な場所をめぐります。




後半コース1日目は、


佐喜眞美術館( 宜野湾市 )

道の駅かでな( 嘉手納町 )

座喜味城跡( 恩納村 )

チビチリガマ( 恩納村 )

シムクガマ( 恩納村 )。




2日目は、

ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館( 糸満市 ) 

平和記念公園資料館( 糸満市 )

平和の礎( 糸満市 )。


それらをめぐる旅の中で

生徒たちは

少しずつ、


もうひとつの沖縄 

Okinawa に出会います。






報告会のためにおこなった

座談会のときに、


生徒が語った言葉。





「  私は今生きているから、昔のことを
    知ることはできても、
 
 「 わかる 」という事は出来ないから、

今わかる人がいるうちに、
 そのことを出来るだけちゃんと向き合って

  平和を考えなければいけない。」





平和の礎の名前が刻まれた石板を見て、

「 名前があるという事は、

  生きていた

 と言うことで、


同じように生活をしていて、同じように生きていて、同じように名前がある。

 私たち時代は違うけど、
  何も変わらないのに、

そこに住んでただけ、そこに生きてただけで

 それに巻き込まれたって言うことが・・・」




「 ひまわりという映画を見た事に関して、

  沖縄国際大学の米ヘリ墜落事故のことがあったけど、


実際に道の駅かでなに行ったときにも、ヘリを2回くらい見たし、

 それ以外のところでも、いっぱい見て、

   すごい近くて・・・。


 そういう恐怖が、今もある。

  沖縄にはそういう恐怖がずっとある。」




印象的な言葉は

まだまだあり、拾いきれませんが、



沖縄に実際行った、その場に身を置いたからこそ

発せられた言葉


座談会に限らず、会話をした生徒たちから

聞かれました。





最後には、



修学旅行に行く前の、

出発式の時、






平和記念公園・平和の礎、


でも歌った、





「 島唄 」を合唱しました。






沖縄にはいろいろな

側面があります。



自分たちで

半年かけてつくりあげた、


あの前半コース。



そして、


胸が締め付けられるような

後半コース。




そのどちらの想いも内包した

島唄の合唱でした。




その場にいた


中学2年生も

大人も、


3年生の姿と歌声に

圧倒され、


合唱が終わってもしばらく呆然としました。




「 つながる 地続きの学び 」が、

この修学旅行のテーマだったと思います。


地続き・・・

飯能と沖縄が  つながり、地続きになる・・・。


つながる 地続きの学びの記事はこちら




今まで、

自分たちの地域をしっかりと、


自分の足で、手で、

見て、

触って、

味わって来たからこそ、


沖縄という場に行ったときに

それが、

自分ごととなる。


のだと思います。




いま、生徒の中には、

あの沖縄のあの時間が


もうひとつの時間、居(た)場所として、

時を刻んでいるんじゃないかと思います。



つながる

地続きの学び。


自分ごととしての沖縄 Okinawa。



ESD総合 中学森の時間の

ひとつの結実した姿を見たような気がします。



もちろん、まだ学びは途中。


半年以上の時がありますが、

これから、どんな半年になるのか、


見守り続けたいと思います。




自由の森学園中学校 修学旅行2022 報告会

広報部

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