林業講座スタディーツアー最終5日目。「 白神山地 恩返しプロジェクト 」

林業講座スタディーツアー5日目。

最終日。




今日の活動のメインは、

「 白神山地 恩返しプロジェクト 」


です。



今朝は、

ピザホットサンド。





サワグルミの葉を透過した

朝の美しい光のなか、


撤収作業もせわしなく始まります。







そして、



今日のプロジェクトの

大切な作業をする

別部隊チームが結成されました。


力持ちの7人。



このあと、街まで片道40分。

その先の目的地まで出発。





一方、


コンテナに、

郵送する荷物を詰め込みつつ、

別のプロジェクトも展開。








それでは、

「 白神山地 恩返しプロジェクト 」です。


朝、結成された力持ちチームは、

この軽トラ一杯の土嚢を積んで帰ってきました。




そう、街まで行き、

土嚢袋に砂を目一杯詰め込む作業を

して来てくれました。







それを担いで、


斎藤さんの案内のもと、





スタディーツアー2日目に登った

駒ケ岳・田苗代湿原登山のルート入り口から





奥へ、



奥へ。





いろいろ気になる所へ置きつつ、


こういう、

雨が降ると、

ぐちゃぐちゃ、ぬかるむ所へ置いていきます。





溝になってしまっている所。






濡れると、

本当によく滑る木道、橋などの上に。



実際に

ここは、

登山者が滑って転倒した所だそうです。








素敵なブナの中、

ひたすら運びました。





何度か、

同じ生徒が写っていますが、


それもそのはず、


土嚢は、

人数分 × 数個。



中には、

登山道入口から

4回運んだ力持ちも・・・。








作業を終えて、

帰り道。



このルートは、

2日目の時と、今日で、

2回目の 場所。


2回通ったことで、

1回目で、

見えなかったことや、



1回目の時に湧いた疑問などを

斎藤さんに聞いたりする場面もありました。






帰り道は

さっそく自分たちで敷いた

土嚢の上を歩いて帰りました。



有ると無いとじゃ、

本当に大違いなことも体験しました。





20kgを超える土嚢を2つ以上担いで、

さすがに疲労困憊な生徒たち。





でも、達成感もあったと思います。



なぜなら、

先日、二ツ森に登った時、

登山靴も足首まで埋まるほどの

水たまりだらけの登山道に出くわしているからです。




登山道で水たまりに出会うと、

ひとは、

水たまりを避け、

仕方なく

その水たまりの外側を踏み通っていきます。



そうなることで、

外側の植物、植生を痛めていきます。



そして、さらに水たまりも

歩道も広がっていくのだそうです。





そう、それが、

「 白神山地 恩返しプロジェエクト 」

を行なった本当の意味です。





2日目の登山の際、

今生徒が踏んでいる土嚢も、



2018年、2019年の

自由の森の

林業講座スタディーツアー、

「 白神山地 恩返しプロジェクト 」で設置した土嚢なのです。







『 白神山地へ

  少しでも恩返し。』







「 これだけ、たくさんの ” もの ” をもらった

  白神山地に

 ちょっとでも何かお返しできてよかった・・・。」




作業を終えて聞こえてきた感想でした。











急いで、

くるみ台野営場に帰ってきて、

帰り支度です。




と、

もうひとつのプロジェクト。


もう、だいぶプロジェクトの様子は伝わりますね。






5日間お世話になった、

クルミ台野営場で斎藤さんとともに記念写真。



相変わらず、

何も変わらない素敵な場所でした。







街まで降りて、

白神山地世界遺産センター藤里館で


斎藤さんに、

そのメッセージカードを手渡しました。



沢登りの時にお世話になった、

高瀬さんもいらっしゃっていたので

2人へプレゼント。



とっても喜んでくださいました。





5日間、

いろいろとお世話になった、



斎藤さん、佐藤さん、高瀬さん、秋田白神ガイド協会のみなさん、

本当にありがとうございました。






斎藤さんとは、

自由の森学園が修学旅行で

お世話になり始めた頃からはじまり、

もう30年以上のお付き合いなのです。



「 白神山地行ってみたいな・・・」

と思ったら、斎藤さんを訪ねてもらえればと思います。









そして、

藤里の街を離れ、


道の駅 ふたつい きみまちの里へ。






ここは、

道の駅ですが、

二ツ井町、藤里周辺の森や、秋田杉林業の展示があります。



ガラスの床の下には、

樹齢820〜850年の「 埋れ木 」が

展示されています。



他にも、

初日に行った、

七座山から産出した秋田杉の大木の輪切り。


年輪を数えてみると、

なんと190年を超えていました。




生徒の体の大きさと比べると、

どれだけ太いかわかりますね。






濁りも少しだけ落ち着いた


梅雨明け初日の米代川。




ここに、あんな大木を筏( いかだ )にして、

日本海まで流していたなんて・・・。




ひとつ前の記事にも書きましたが、

飯能の西川林業の筏と、

ここで繋がりました。




私も、

何度も訪れたことがある、白神山地、藤里ですが、


出かけると、

毎回、ちゃんと「 初めて 」に出会います。






生徒が、昨晩、

動物観察のナイトツアーの車中で



「 もう明日で終わっちゃうんだ・・・。

  4日目にして、見えてくるものがいっぱいあって、
  


 なんかもっと、ちゃんと見たり、しなきゃだった。


  ちょっと、1日目とか、2日目とか、

     後悔・・・。


 今、目に入ってくるモノに

  わからないことが、いっぱいあるんだ。


 だって、飯能と同じ種の葉っぱなのに、

   ぜんぜん表情が違うんだもん。 どうして? 」



と後悔の念言っていました。



私から見れば、

ちゃんと、どっぷりと白神山地を観察して

堪能していた、その生徒でしたが・・・。






わからないから、

次の学びがはじまるし



すべてわかってしまったら、

もうここに来なくても済む。




宿題は、

すこし残しておいた方が良くて、


だから、

またここに来る理由があるんだよ。




そんなことを言いました。










80ページを超える

事前学習のしおりを作ったメンバー。





時「 中 」学習をしたメンバー。


その生活をつくる中で、

役割分担ができ、


ひとつのチームになったこのメンバー。







次は、

事後学習です。



見たこと、感じたこと、思ったことを

大事にじっくりと醸成しておいて、


学習発表会の展示づくりができるといいな。







満点の星空とテント。

炊事場と焚き火の周りに生徒たち。


ざわざわと流れる雪代の沢の音。




生徒が思いおもいに過ごす時間。



とっても

贅沢な時間でした。









林業講座 白神山地スタディーツアー 2022.7.22〜26


ひとまず終了。





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