【疑う】選択講座「 サステナ・ラボ 」
オフグリッド( off-grid )とは、
電力会社の送電網( グリッド )に繋がっていない状態、
あるいは電力会社に頼らずとも電力を自給自足している状態を指します。
以前はオール電化の家に住んでいたけれど、
東日本大震災後を機に電気依存の暮らしに疑問を感じて転居し、
今の生活スタイルをつくりあげてきたお二人。
37℃近くの猛暑日。
「暑い暑い」と叫びながら家の中に入ると、
クーラーもないのになぜかひんやり。
基礎工事以外は自分たちで建てたという家は、
土壁と木に囲まれた空間でした。
電気は、太陽光パネル数枚で発電。
キッチンにはガスコンロや冷蔵庫は無く、
調理はレンガと土で手作りしたかまどを使用。
風呂は間伐材で沸かす。
水は井戸水。
風呂や洗濯の水は山からの湧き水をためて使う。
トイレは、水を使わず、おがくずで堆肥をつくり、
これが畑の肥料になる。
生活スタイルを自然に合わせることで、
現在電気を使うのは、夜間の照明と洗濯の脱水程度。
目にするもの、耳にすること1つ1つが新鮮で
目を丸くして聞き入っている生徒達、
「 すごい 」「 素敵ー! 」
と叫び、
気づけば喉がカラカラ。
井戸水を自分で汲んで飲ませてもらい、
一同「 おいしい〜! 」
最後は講座恒例の、
講師自身が表現する「 サステナブル とは? 」
ヨーコさん「 シンプル イズ ベスト 」「 不便を楽しむ 」
ワタールさん「 自然と共に循環する 」
生徒からはこんな感想が、、、
・サステナラボの授業で度々出てくる「 疑う 」という事。
日々の生活を疑い、「 本当に必要なのか 」を考える事が
サステナブルへの一歩であると毎回考えさせられます。
そんな中で今回のオフグリットハウス訪問は、
「 疑う 」をもっと深くするものだった様に感じました。
電気を疑う、水道を疑う、ガスを疑う。
それ以上にこの世の中を疑って何が必要で何が要らないのか、
取捨選択する事の大切さを感じました。
・使って終わりでは無く次に繋げるものが多かった。
・当たり前に囚われすぎず、自分たちで作っていく暮らしは素敵でかっこいい。
・今の自分の暮らしは、いろいろ縛りつけられているのかも。
・私たちが思う当たり前はそこにはなくて、、、でもそれが「 最先端 」だと思った。
当たり前を疑う
世の中を疑う
そして
自分自身を疑う
疑い、考え、とりあえずやってみて、そしてまた疑う。。。
もっと自由になるために
もっと強くなるために
もっと楽しくなるために
生徒達との旅のテーマがまた一つ増えました。