山田じいじに会いに行く。
「 あのさ、これからの日本が少し心配なんだよね。」
そんなことを子どもから問われたら、
あなたはどんな言葉を返しますか?
中学3年生の森の時間( ESD総合 )では、
「 テーマ学習 」と称し、
テーマごとに分かれて学びを深めていきます。
今年は「 戦争 」「 性 」「 社会福祉 」「 自然 」の
4テーマが、生徒の声から立ち上がりました。
今回は「 社会福祉 」チームの活動の紹介です。
先日のフィールドワークでは、
東京都豊島区にある「 要町あさやけ子ども食堂 」へ行ってきました。
ここは、
子ども食堂の元祖「 気まぐれ八百屋だんだん 」
の次にできた日本で2番目の子ども食堂。
自宅兼パン屋を改装した、
一軒家の子ども食堂です。
店主の山田和夫さんは
「 山田じいじ 」と呼ばれています。
まずは、山田じいじからのお話。
「 社会活動家ではなく、子ども食堂の店主 」
としての立場から、
ご自身の歩みや
子ども食堂の活動からみえてきたことをお話していただきました。
その後は、
世界の医療団、
路上生活を長年経験した方といっしょに、
パンとおにぎりづくり。
生徒たちがつくったおにぎりは、
この日池袋の路上生活者の方々へ届けられました。
パンは生徒たちのおなかの中へ。
実はここの食堂の在り方は、
自由の森の教育と似ているところがあるのです。
生徒たちが、そのことを感覚的に感じてくれたらうれしいな。
できあがったパンとおにぎり。
路上生活を20年以上していた方とも出会うことができました。
「 ホームレスの扱いは、犬猫とおんなじだよ。」
この言葉に、生徒たちは何を考えたのでしょうか。
人間が人間らしくあるために大切なものは何か?
この問いを自由の森へ持ち帰りながら、
生徒たちと共にふりかえり、
学びをつくっていきたいと思います。
中学3学年団