2つのねぶたの内側。
2つのねぶた。
ねぶたを内側から見ると、
白熱球のあたたかみと、
丸さのあたたかみが、
日本的美しさを感じます。
高校3年生の、
ジンベイザメの内側です。
手の込んだ作業だったことがわかります。
そしてもうひとつ。
中学生のねぶたの内側です。
こちらも、
大きなボリュームのあるキャラクターのねぶたを
見事に再現していました。
さて、
このふたつのねぶたの違いは何でしょうか?
正確には
中学ねぶただけ、
ちょっと違った構造部材でした。
それは、
かたちを作る線の素材にあります。
一方は、
従来通り、番線針金。
一方は、
竹です。
中学ねぶたの担当教員から、
「 竹でやってみない? 」という提案から、
今年は、竹で制作することになりました。
毎年、
制作、解体の際に怪我をしたり、
解体後、業者に持って行ってもらったり、
番線針金はやっかいな物でもありました。
竹なら、
解体後、そのまま燃やすことができます。
今全国的に問題となっている
放置された竹林の問題にも
つなげ、考えることもできます。
そして、しばらくすると
竹林から伐り出した、
太さ約20センチ、長さ3m 以上ある竹を
パカパカと、
ほぼ手だけで半割りにする技を会得。
さらに細く割った竹を、
ねぶたの部位ごとに必要な強さ、
太さ、長さ、しなやかさの竹を作り
炎であぶり、成形。
そうやって
あのねぶたを制作していたのでした。
いわゆる「 竹ねぶた 」です。
地元青森でも、
1960年前後から今のような針金で作るように変わって行ったとか。
制作の終盤、
後輩に来年のねぶたをどうするか
話をしていたのを
そっと聞いていたところ、
「 正直、竹は大変だよ。」
と語っていたのは、
あの竹割りを習得した生徒。
また、来年は来年で
どうするか考えたらいいと思います。
竹ねぶたのきっかけは
教員からの提案でしたが、
他にも、
「 竹でやりたいんだよね。 」
と熱い思いを生徒と語っていた、
「 やりたい! 」があること。
そして、
行事の中にも、
日常にも、
少しの「 持続可能な〇〇 」。
高校選択講座の、
サステナ・ラボの
「 材料があまったらシェアしよ!」
という取り組み。
ESD有志企画 & ESD Lab. の
「 てんぷら油ください!! 」
など、
2017年に加盟したユネスコスクール、
ESDの姿が日常の中に、
にじみ始めているような気がしています。
いろいろな場面で
いろいろな切り口で
「 持続可能な〇〇 」
を気にしながら暮らしていけたらなぁと思いました。
今年はなにか、
いままでとちょっとちがう
学園祭の姿を見たような気がしました。
広報部