中学2年生 ナイトウォークが無事に行われました。

中学2年生の、ナイトウォークが無事におわりました。





このナイトウォークは、

昨年から、自分たちの地元「 飯能 」を多角的に学んで来た

ESDの取り組みのひとつの集大成とも言えます。



取り組んだテーマのひとつが、林業。



飯能市の地場産業は、林業 です。

「 西川材 にしかわざい 」とも呼ばれ、関東でも有名な林業の産地となっています。



その飯能の山々から伐り出した材木は、名栗川( 入間川 )まで運び、

川の流れをつかって、江戸へ運び出していました。


「 江戸から見て西から川に乗ってやってくる材木である。」

それが、名前の由来となっています。



そこには、名栗の集落から材木を下流へ運ぶ「 筏師 いかだし 」という

職業の方々がいました。


その筏師たちは、行き( 下り )は筏に乗って飯能河原までやって来て、

( その下流は、また下流専門の筏師にバトンタッチ)

帰りは、てくてく徒歩で名栗まで、

4里 ほど歩いて帰っていたと言います。



実は、これがこのナイトウォークのモデルです。


主に、水量の多い夏場などに行われていた筏下り。

いくら昔とは言え、暑い昼間にてくてく 4里 も歩くのはキツイ。

きっと、夜や明け方に歩いた人もいたはずだ!



そう、この、筏師の営みを追体験してしまおう!というのが、

このナイトウォークです。


FBのハッシュタグ#に、「 林業筏師ナイトウォーク 」といれましたが、

まさに、林業筏師ナイトウォークがテーマなのです。





それでは、写真とともに振り返ってみたいと思います。







7月4日、16時。

正面玄関で出発式。


今回サポートしていただく、

保護者( 一緒に歩く方、休憩ポイント係の方、おにぎりなど食事作り係の方)たちも

一緒に、24km先の、名栗げんきプラザ までのスタートを切りました。







歩くにはちょうどいい、薄曇り。

天気も味方になってくれました。






第1休憩ポイント。

自由の森学園からちょうど1里( 4km )の原市場小学校。



原市場小学校さんには、快くピロティを貸していただきました。


地元の方々の協力があっての開催でした。

ありがとうございます。









そして第2休憩ポイント。2里( 8km )

「 ヤナギコーヒー 」さん。


ヤナギコーヒーさんのHP





地図で、確認。

「 もう8km? 」なのか、「 まだ8km? 」なのか、

どんな話をしていたんでしょうね。



このあたりで、18時30分頃。








名栗川沿いを涼しい風とともに歩きます。






第3休憩ポイント 3里( 12km )

こちらは、埼玉県指定の無形民俗文化財の獅子舞で有名な

下名栗諏訪神社。


下名栗諏訪神社のHP





サーーっと通り雨。




ちょうどここで19時過ぎ。

日没時間をむかえ、反射テープを足に巻き、

誘導棒と、ヘッドランプの登場です。



頭からピカピカ照らしながら、だんだんと暗くなる事に

ちょっとわくわく。







「 名栗川橋 」

近代文化遺産として、埼玉県の有形文化財に指定されている、県内最古の鉄筋コンクリートづくりのアーチ橋。


1924年( 大正13年 )につくられた橋を横目に・・・

上流名栗方面へ







名栗湖の分岐を越え、上名栗の木の橋。

名栗川の左岸から右岸へ。



このあたりから、ホタルがちらちらと飛び、

涼しい川の風にのった光跡が、疲れや痛みの出始めた足のことを

一瞬忘れさせてくれました。









第4休憩ポイント 4里( 16km )


名栗中学校

「 雨が降ったら、ピロティ使って! 」

と言っていただき、屋根があるという安心感がありがたかったです。


ゆっくり休憩して、最後の休憩ポイントへ!!









第5休憩ポイント 5里( 20km )

山伏峠との名郷分岐。



ここでは、最後の山伏峠を前に、あの「 四里餅 しりもち」がふるまわれました。

この四里餅も、林業と筏師と深い関係のある餅なんです。


ここから、16km歩けちゃう??


そう、食べるとシリモチもつかず、

ひと粒で4里( 16km )歩けちゃうといういわれのもの。




飯能駅から自由の森までの間にありますよね。



今回の休憩ポイントが4kmずつなのも、実はこのため。

ひとが1時間で歩ける距離。







そして、このナイトウォークには、同行したカメラマンとリポーターの方が。


飯能日高テレビの2人が、自由の森学園のスタートからゴールまでを密着取材。

さらに、朝日新聞社の方も取材に!


こちらも発行、放映日がわかりましたら、お伝えしますね。




大きなカメラを持って、ずーーーっと一緒に歩いていただいて、

「 かめさん 」と生徒たちから呼ばれるほど。

とっても関わってくれて、最後はかめさんたちと一体感。

チームになっていました。








さあ!さいごの力を振り絞って!!

いざ、山伏峠。


最後の1里、4km!!














あたりは、真っ暗。


たまに街灯。




つづら折りが続きます。







静寂の中、一歩一歩ゴールに向かって。






木々の間をぬって。




最後のチームは、日を越えた午前1時前に、

最終目的地、名栗げんきプラザに到着。




ほとんどの生徒がリタイアすることもなく、自分の足で歩き切りました。




最後、山伏峠のてっぺんで、ゴールを目前にした生徒たちと、

雲の切れ間から見え隠れする星を眺めていました。



生徒のうしろ姿を眺めていると

静寂の中じんわりと感動の波が押し寄せて来ました・・・。



月並みな表現ですが、

がんばったね。




おつかれさまでした。

素敵な時間をありがとう。





また、この企画を考え、つくっていく過程からサポートしてくださった

たくさんの保護者、そして地元の方々に感謝です。

ありがとうございました。




てつひさ

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