お爺さんは山へ芝刈りに。里山の管理。
「 お爺さんは山へ芝刈りに。」
里山の管理のお話。
先日、
高校選択講座の林業講座で、
ある場所のシラカシを伐りました。
25?年分の年輪がありました。
すこし高めに伐ったので、
約30年生。
そう、
いまから30年ほど前に、
ここに根を下ろしたことになります。
里山の薪炭林(薪や炭のための林)の管理としては、
すこし遅めですかね。
作業を見ていた中学2年生に
「 なんで伐っちゃうの? 」
と聞かれました。
伐って管理するんだよ。
伐っても枯れないから見といてね。
と、伝えました。
きっと、あの子たちが高校を卒業する頃には、
あの切り株からニョキニョキ生えてきた
” ひこばえ ”たちが
ずいぶんと大きく育ってるんじゃないかな。
切り株から新芽が生えてきて
そこから成長する、
萌芽(ぼうが)更新という
つぎの世代に交代する森の成り立ちのお話でした。
そして、
伐った木は
積んで乾燥させます。
これが次の?その次の?
炭焼きの材料になります。
伐ってもなお、
わたしたちのエネルギーになるんですよ。
きっと、
いい炭になることでしょう。
ずっと、
あの場所で見守っていてくれてありがとう。
あ、でも、
枯れたわけじゃないんですよ。
「 伐っても枯れないから見といてね。」
林業講座