「戦後80年とわたし」熊本スタディツアー1日目

今年度開講している土曜日5.6限選択講座 「戦後80年とわたし」は、 戦後80年の歴史を振り返って、 現在を生きる「わたし」について考える講座です。 6月に戦後の高度経済成長と 公害病の一つである水俣病について学び、 8月25日から27日まで 熊本にてスタディツアーを実施しています。 初日は熊本の私立高校である熊本中央高校、 及び九州学院高校の高校生たちとの交流を行いました。 熊本城に登ってフィールドワークを行い、 その後、学習会を実施する行程です。 熊本城は戦国時代の影響の中、 加藤清正によって作られたお城です。 加藤清正自身も豊臣政権で、 武功によってのしあがり、朝鮮に出兵しました。 熊本城には明治に軍隊が駐屯し、 その後神風連の乱、西南戦争と明治の内乱の中で戦場になってきた場所でした。 そうした争いの歴史と 一方で、震災からの復興や熊本のランドマークとしての性格を持つ場所を、 熊本の高校生たちと交流しながらそれぞれ見てまわりました。 フィールドワークのあとは、会場を熊本中央高校に移して、 戦後80年についての学習会を行いました。 熊本市には明治以降、陸軍の駐屯地があり、 現在も自衛隊の駐屯地があります。 しかし熊本市には戦争と平和に関する資料館がないことから、 資料収集をし、ミュージアムを作る運動をされている 「くまもと戦争と平和のミュージアム設立準備会」の方から講演をいただきました。 西南戦争の際に、日本赤十字社の前身となる博愛社がつくられたことから、 日赤発祥の地といわれていること。 15年戦争中に子どもたちが学んだ教科書やポスター、 夏休みの宿題などの中に どのように戦争や大日本帝国の考え方が反映され、教えられていったか、 なぜ学校で戦時中に子どもたちがウサギを育てていたのかなど、 豊富な資料をもとに説明いただきました。 生徒たちは、それぞれ興味深そうに学んでいました。 学習会のあと生徒たちは、名残惜しそうに 連絡先を交換したり写真を撮ったりしてお別れしました。 夕飯には熊本発祥の中華料理(理由はぜひ調べてみてください) 太平燕【タイピーエン】を食べました。 それから、水俣へと移動。 先日の大雨災害により、一部区間では電車が運行を停止しており、 代行バスでの移動となりました。 熊本市から在来線の電車を乗り継ぎ3時間。 熊本市から水俣市の距離を感...