7月13日 東京大学大学院教育学研究科と自由の森学園中学校・高等学校との間で、 「 教育・研究交流連携事業に関する協定 」締結の調印式が行われました。 調印式には東京大学教育学研究科からは、 小玉重夫研究科長はじめ教育学研究科のみなさんと 自由の森学園からは高校校長の私・新井と高校教頭の菅間さんが参加しました。 ◇ なぜ、東京大学と教育研究連携をすることになったのか? 昨年の公開教育研究会の社会科分科会の助言者として 東京大学の小玉重夫さんに来ていただきました。 小玉さんは高校3年の授業を参観し、その後の授業検討会、 社会科教科分科会に参加していただきました。 高校3年の授業は、「現代社会」のレポートを生徒自身がプレゼンテーションする授業 でした。 テーマは「優生思想」。 クラスの生徒たちも、レポート発表者の問題意識をしっかり受けとめて、 それぞれが自分の考えや疑問を発言していったようです。 「 決して派手ではないけれどじっくりとクラスのみんなでテーマを深め合う空間ができていた 」 と授業担当者は話していました。 「 どうしたらこういう授業空間ができるのか?もっと知りたい 」と小玉さん。 その後の授業検討会や教科別分科会にも生徒たちが参加して、 同じく自分の考えや疑問を発言していったとのことです。 そうした生徒たち自身が「 授業づくり」に参加している様子にも 小玉さんは関心を持ってくださったようです。 「 自由の森では『 あたりまえ 』のことかもしれないけれど、 授業検討会や教科別分科会に生徒が参加することなんて普通はないですよ 」 と小玉さん。 こうしたことがきっかけになり、教育研究連携の話が進んでいきました。 その背景には、「 大学入試改革 」「 アクティブラーニングの導入 」「 18歳選挙権 」 などといった日本の教育をめぐる状況があり、自由の森学園が、 今まで「 あたりまえ 」としてきた実践がちょっと参考になるのかも...