グアムでの数学の授業。





ちょっと前の話ですが

2024年11月15日、16日に、

自由の森学園、数学科の松元大地さんが(保護者の永橋さんが教授を務めている)グアム大学の数学科に招かれて、

現地の大学生、そして中学生、高校生、一般の方たち向けの授業をしてきました。


以下で、その時の様子がグアム大学のHPに記載されています。
https://www.uog.edu/news-announcements/2024-2025/2024-uog-sets-the-stage-for-stem-careers-with-high-school-math-day.php







[ 記事の翻訳 ]


今年のゲストスピーカーは、日本の自由の森学園中学校・高等学校の実験数学教師を自称するMatsumoto Daichi氏。独自の講義を展開し、日本各地に招かれ授業を行っている。

「教科書や数学の計算ルールを機械的に追うのではなく、独自の視点から教材を提示し、生徒たちを独自の発見に導きます」とNagahashi氏は語る。「生徒たちがどんな考えを持っていても、考え、議論し、話すよう促します。」

Matsumoto 氏は、数学の授業で生徒たちに提示される概念や定理は、一生に一度の経験になるかもしれないと常に考えているという。

「だから私は、生徒たちにとってできるだけドラマチックで記憶に残るように講義を演出しています」とMatsumoto氏は語る。

「最初の出会いがドラマチックであれば、私の講義は生徒たちにさらに勉強する意欲を与えると信じています。」

彼はグアムの生徒たちを、複素数構造のパターンを探すインタラクティブな講義に引き込んだ。

彼のやり方は、決して答えや解決策を提示するのではなく、生徒たちに前に出て自分たちが考えたことをクラスに見せてもらうというものでした。

「それは美しい光景でした」と彼は言いました。「学年も背景も異なる生徒たちが同じ問題に取り組んでいました。」










※松元さん曰く、


"複素数構造のパターンを探すインタラクティブな講義"をやっていたとは自分でも気づきませんでした(笑)

きっと好意的に深読みしてくれたのでしょう。

2か月ほど英語を猛練習していきましたが、思うようには話せず、1分間ほど絶句してしまう場面もありました・・・。

あとは、実験と丸暗記した数学に関する英文のスピーチで乗り切った感じです。

グアム大のHPの通り、中学生が説明に行き詰ったところを、大学生が助けに入ったり・・・これは自由の森の授業で見る光景のようでした。

授業の後に、沢山の人から一緒に写真をリクエストされ、そのときに私が「Could you enjoy
math?」と聞くと、

みんな笑顔で「Yes of course!」と答えてくれたのは嬉しかったですね。

自由の森の授業スタイルが海を越えても通用することを示せた気がします。













短い間で英語を学び、グアムで言葉の壁を乗り越えて行われた授業でした。


実は、この授業には裏話があります。

松元さんが手作りした竿秤(さおばかり)という棒状の道具を授業で使う予定だったのですが、

グアムに向けて出国直前に、この竿秤がボストンバッグに入らないことがわかりました。

飛行機内に手荷物では持ち込めず、急遽、竿秤を半分に切ったそうです。

そして、現地で繋げ直したとのこと。


いろいろとアドリブに富んだ授業だったようです。





                                   数学科・広報部

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