白神山地スタディツアー 4日目 世界遺産地域に迫る

4日目は、朝5時半に出発し

青森県側から、白神山地の世界遺産緩衝地域を目指します。




ガイドをしてくださる小池さんご夫妻と合流して

まずは車で津軽峠へ。

見晴らしの良い場所から大まかに

今日入る森について教わりました。


雪が積もる時期には




あの看板に腰掛けられる、とうかがったけど

にわかに信じがたい…。








今日は、林業講座は2チームに分かれて活動します。

まず立ち寄ったのは、白神のシンボルのような

樹齢約400年のマザーツリー。

残念ながら台風の影響で幹が折れてしまい

今年に入ってから枯れたことが確認されていて

安全のためにすぐ近くまでは行けません。

それでもこの迫力。



これから足を踏み入れる森の神様に

ご挨拶をしたような、神聖な気持ちになりました。





今回歩く高倉森は、特徴的な植物がたくさんありました。

ハードな登山道の合間にひといきつきながら

植物の個性や活用の方法を教えてもらいます。








くんくん嗅いでいるのは

タムシバの枝のところ。



自分の部屋に香ったら素敵だろうな、と思う

ちょっと華やかですっきりした、なんともいい匂い。

コブシの仲間で、

なるほど、握りこぶしのような実がついています。










小池さんが火をつけてみせてくれたのは

ウダイカンバの木の皮です。




かつて、マタギの人たちは山に入るときに持っておいて

たいまつとして使ったそうです。

火が付きやすいので、ご飯を作るとき用に

お土産に分けてもらいました。







つづいてこちらは、ブナの実。

今年は豊作で、サルも熊も好んで食べるそうです。



サルはパカッと割って食べるので

殻ですぐわかると教えてもらったら




ありましたありました、大量のブナの実の食べあと。

サルのレストランだったんだねえ!




教えてもらったことを糧にして

自分の目で見てわかることが増えるのって感動。






それから、見てくださいこの立派なシダの葉っぱ。



シダの中でも特に模様が細かくてきれいな

リョウメンシダ。

シダの葉っぱは「フラクタル」という数学的な見た目をしていて

白神山地で見つけたこの大きな葉っぱは

まさに数学的な美しさでした。






数学と林業講座がつながるとは思っていなかったので

つい、生徒と熱く語ってしまいました。






こちらの生徒がおやつにしているのは

美味しい山菜、ミズ。



シャキシャキした歯ざわりで

この日のお弁当にも入っていました。





あとで「白神山地、おいしかった」と感想が出るくらい

白神山地の植物を五感で味わいました。






急な傾斜をロープも頼りながら降りたり、



ブナの森の足元を歩いたりして




見晴らしの良い景色に到達しました。





稜線を目でたどり、

私たちこんなに歩いてきたんだね、と

再確認し合います。

そりゃ、くたくたにもなるね。





最後は励まし合いながら、ゴール。








世界遺産、しっかりこの目に焼き付けました。






林業講座















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