韓国講座のスタディツアー3日目🇰🇷





3日目はとても朝早くから行動しました。




なぜかというとパジュという地域にあるDMZ(非武装地帯)にいくためでした。










朝鮮戦争の休戦協定以降に作られた軍事境界線の範囲です。



フォーラムで議論した韓国の軍隊制度につながる場所を直接見に行きました。




民間人統制区域とも呼ばれるこの場所は、機密情報のため写真を撮ることができなかったのですが、生徒たちは北朝鮮が掘ったとされる「第三トンネル」に入りました。




中は深くて狭い道でしたが、今も緊張状態にある北朝鮮と韓国との関係性を考えながら歩きました。




午後はソウルに移動して、「戦争と女性の人権博物館」を訪問しました。



こちらは植民地時代の日本軍「慰安婦」に関する資料やハルモニたちの活動の記録が展示されています。




私たちはまず、正義連という団体から日本軍「慰安婦」についての説明を受けました。授業で事前学習していたものの、より鮮明に聞いて、さらに現在の活動も知ることができて、歴史と今との繋がりを強く感じることができました。





そして博物館の中へ。こちらは2年前も訪問しているので、二度目の生徒もいます。音声ガイダンスと共に少女たち、ハルモニたちの歩みを学びました。




この「慰安婦」問題は一部の教科書でしか取り上げられておらず、多くの中高生は触れられていない状況があります。




韓国講座では、日韓がどういう歴史を辿ってきたのか、それに関連して今どのような問題が残っているのか、これからどうあるべきか考えることを軸にしています。



私たちにとって「慰安婦」問題を考えることは、これからも希望ある日韓関係を作っていくための大切な学びとなっているのです。




ホテルに戻り、グループで夕食を食べたあとは、感想交流会をしました。















午前中と午後の学びを終えて何を考えたのか、全員が発表しました。抜粋ですが、生徒の意見を紹介します。




『自分たちが見ることのない北朝鮮の人々が掘ったところにいる感覚がとても不思議に思った。同じ朝鮮の民族が分断しているという事実をトンネルの壁を前にして、改めて感じた。』



『最近の南北朝鮮のニュースも見ていたけど、いつでも戦争が起こる状態なのだと感じた。』



『ハルモニたちがとても辛い思いをしたのに想像以上に前向きで驚いた。笑顔で写真に写っていたけど、どういう思いなんだろうか。』



『なぜ学ぶのかを考えながら展示を見ていたけど、同じことが起こらないようにであるということを強く感じた。』








私たちは韓国の学生がDMZをどのように考えているのかを知ることができ、韓国の学生は日本の学生が「慰安婦」問題についてどのように考えているかを知ることができました。



自分が何を知るか、だけでなく、他の人がどう考えたかを知ることができる貴重な時間となりました。









韓国講座

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