ワールド・ピース・ラボ スタディツアー3日目
3日目はまず全員で
被爆建造物である袋町小学校と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館を訪れました。
袋町小学校は爆心地から460メートルの位置にあり
鉄筋校舎の外殻のみを残し、それ以外が焼失した建造物です。
この校舎はその後、避難所や救護所として利用されました。
ここを訪れた人びとは自分の家族や大切な人がここに避難していないか、
またこれからここを訪れるのではないかと考え、校舎の壁面に伝言を残しました。
生徒たちは今も残されている伝言を見ながら、
残された人びとの思いはどのようなものだったのか、想像力を働かせていました。
午後はまた各自グループに分かれ、様々な場所におもむいて活動を行いました。
例えば、この写真は旧広島陸軍被服支廠という建物です。
戦前、この建物では陸軍兵士の軍服・軍靴等の製造・貯蔵が行われていました。
この79年の間に被爆建造物は老朽化などを理由に少しずつ解体されており、
原爆の実態を語る建物が街の中から姿を消している現状があるそうです。
その中でこの旧陸軍被服支廠も、震災時に倒壊する恐れがあるとの理由から
解体が検討された建物でもあります。
しかしながら被爆者の方々の声もあり今年国の重要文化財に指定されました。
この被服支廠という建物は軍の施設だった場所。
いわば広島には被害だけでなく
加害の側面もあったということを私たちに伝える場所でもあるのです。
広島という場で様々な角度で原爆や平和について考える、
そのような時間を生徒たちはすごせたと思います。
広島最後の夜は街にくりだし、
お好み焼きや広島つけ麺といったご当地グルメを堪能する夜をすごしました。
ホテルに帰った後はこの3日間の自分の学びをまとめました。
最終日は、そのまとめを持ち寄って平和を考えるワークショップに参加します。
その様子もお伝えします。
ワールド・ピース・ラボ