能登半島ボランティアスタディツアー3日目 ―福祉の現場へ―
3日目は、
2つの活動に分かれました。
まず、ひとつ目の活動は、
北陸学院大学被災地支援センター長の
田中純一教授からの呼びかけによる穴水町での被災地支援活動。
もうひとつは能登町宇出津・大乗寺での
「 つなぐマーケット 」での活動。
( こちらは後日お伝えします。)
まずは穴水町での被災地支援活動から紹介します。
金沢市にある北陸学院大学被災地支援センターでは、
被災した地域の人手不足が大きな課題となる中、
学生ボランティアを被災地に派遣し、
避難所や被災者の自宅の清掃や写真洗浄、
仮設住宅でのサロン、
子どもたちの居場所づくりなどさまざまな活動を続け、
全国の大学の学生派遣のハブとしての機能も果たしているそうです。
この日に要請された活動は
穴水町にある「古君駅」の草刈り活動。
古君駅といっても2005年に廃線になった
「のと鉄道能登線」の廃駅。
なぜ廃駅の草刈りをするのか。
今から3年前くらいから、
人口減少が進む穴水町で様々な活動をしている
元中学校教諭の滝井元之さん※たちが中心となって、
地元住民のみなさんと
「 穴水再発見の旅・廃線ツアー 」を計画し、
少しずつ廃駅整備に乗り出したそうです。
そんな折に能登半島地震によって中断せざるを得ない状況になり、
少しずつ整備していった古君駅も
この1年半の間にジャングル状態になってしまっていました。
「 今回の草刈り活動が地元住民主体のプロジェクトが深まっていく契機になれば 」
ということで、
田中さんはこの要請を引き受けたそうです。
この日は、地元住民の方々と北陸学院大学の教職員、
同志社女子大学の学生、
それに私たち自由の森学園の高校生による活動でした。
※滝井元之さんの活動を中心に穴水町役場と町議会の現実を描いた
「能登デモクラシー」という映画があります。
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